2012年01月17日

「ガラスの仮面」の元アシスタントが語る美内すずえ

「ガラスの仮面コミック・ファンブック」
個人的にはイチハ「劇団速水真澄」が笑えた

「ガラスの仮面」コミック・ファンブック (花とゆめCOMICS) [コミック] / 美内 すずえ (著); 白泉社 (刊)

「ガラスの仮面」の元アシスタント(漫画家)たちによるトリビュート・ページがおもしろかったです。
う〜ん美内すずえって、不思議ちゃんワールド全開な人ですね(笑)。

たまたま飼い猫が気になって帰宅してみたら、ストーブから出火するところだったとか、
逆方向の電車に乗ってしまい、導かれるように入った建物で一枚の絵を見てたらストーリーが生まれたとか(by くらもちふさこ)
おまけに霊体験が豊富で、
仕事が明けると美内すずえを囲んで「ほんとにあった怖い話」大会(by 酒井美羽)
巧みな話術で、恐怖体験から編集の悪口まで聴衆をぐいぐい引き込む名調子(by 青池保子)
どんなスタッフも口を揃えていうのは、
「幽霊よりも妖怪よりも、一番怖いのは美内先生だとか(笑)。

各漫画家が語る美内すずえ像は、かなり内容が重複してます!(皆同じようなこと書いてる!)
ということは、事実なんでしょうね。
他にも「ネームができてからの集中力がハンパなく、原稿を上げるのが早い」そうです。

初めて私が「ガラスの仮面」を読んだのは小学生の時。
クラスで何度もまわし読みしました。
お目々キラキラの少女漫画が男子からバカにされてた時代でも、「ガラスの仮面」は別。
ひとたび読めば、すぐに「続きが読みたい!」と中毒者が続出。
なんでしょうね、あの惹きこませるストーリー展開は。
おまけに登場人物がどんどん魅力的になっていく。

たとえば亜弓さん。
はじめは典型的な少女漫画のライバル役でした。
美人で金持ちで優秀で、ちょっと意地悪なプライドの高いお嬢様は少女漫画のお約束。
だけど亜弓さんはちょっと違います。
罠によってマヤが芸能界から追放されたと知り、舞台の上で復讐するんですよね。
しかも亜弓さんがずっと拒否していた、親の七光りを初めて使って舞台「吸血鬼カーミラ」に出演。
才色兼備の亜弓さんならいくらでも主役を張れるのに、あえて準主役の吸血鬼役に挑みます。
天才役者のマヤを踏み台にしてのしあがった乙部のりえが、
二番煎じの芝居でしかないと知った時の、亜弓さんのコワさときたらもう。
「どの程度の役者かと思ったら」
「同じ演技者の風上にもおけない」って、マジで吸血鬼よりコワかったです。(^^;

乙部のりえに圧倒的な存在感と演技力でその差を見せつけた亜弓さんは、後で北島マヤに宣戦布告。
正確なセリフは覚えてませんが、
「必ず戻ってきなさい!!」
「そしてこの私と勝負するのよ!!」

私の友達もあの章で「カッコいい!」と亜弓さんのファンになってました。
これでマヤはもう、おいしいとこどり≠ナきない主人公になってしまいました。(^^;
マヤを影で応援する速水真澄(とその義父)もそうですが、
描き続けていくうちに主要キャラクターの魅力を引き出し、登場人物を善悪で区別しなくなっていくので、一層ストーリーに幅が出てきます。

そんなストーリーテラー美内すずえは、ネームに時間をかけるため、しばしば行方不明になることもあったとか。
挙句の果てには、連載時と単行本の描き下ろしで内容が異なるなど、
ストーリーにこだわった結果迷走?することもあるのですが、
それでも「ガラスの仮面」はおもしろいから読んでしまう!

posted by 亀有夕子 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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