2012年08月15日

しあわせ


お気に入りの絵本は、岩崎書店の「あなたへ」シリーズ(レイフ・クリスチャンソン/文、にもんじまさあき/訳)
表紙カバーにはこのように記されています。

「この本はスウエェーデンで生まれました。
 日々の暮らしの中のささやかな、ちいさなちいさな感動を、
 見逃すことなく伝えてくれる・・・そんな本です。
 生きることがつらい時、そっと手にとってください。
 愛と希望と勇気と夢が、あなたの中にふくらんでいきますように」
(訳者)

しあわせ (あなたへ) [単行本] / レイフ クリスチャンソン (著); ディック ステンベリ (イラスト); Leif Kristiansson, Dick Stenberg (原著); 二文字 理明 (翻訳); 岩崎書店 (刊)


「あなたへ」シリーズの中から今日御紹介するのは、「しあわせ」。

しあわせってなに?
そんな問いかけに答えてくれる絵本です。
人によってそれぞれに “ しあわせのかたち ” はちがいますが、
「ああ、そうだな」と強く感じたページがこれ。


しあわせってなに
人気者になること

120814_2324~02.JPG

それとも
ひとりぼっちで悲しいときに
だれかが気づいて
心配してくれることだろうか

120814_2324~01_Ed.JPG

ディック・スティンベリ/絵


人気者じゃなくていいから、灯りをともしていたい。
大切な人の心を照らしていたい。
ホントの気持ちを伝えながら。



続きを読む
posted by 亀有夕子 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月10日

池上遼一@週刊漫画TIMES


週刊漫画TIMES
池上遼一の単発連載。
といっても、3年前からつづくシリーズものみたいです。
こちらをクリック
→ ※イケナイことだと知り、店内画像を削除しました。m(_ _)m(2013年6月27日)

主人公はマントをつけた九の一。
色っぽい女忍者・・・なんだけど、これって小山ゆうの「あずみ」とカブってない?

池上遼一の絵って色っぽいし、
ちゃんと大人と子供の描き分けができる劇画タッチで好きなんですよ。
こういう画力のある漫画家は、原作つきでかまわないからその絵で魅せてほしいですね。

だけどこの九の一、色っぽすぎる!!
九の一が色っぽいのは当然で、もうひとひねり欲しいところ。


「あずみ」の場合は、精鋭の女刺客でありながら、あの清潔感が魅力。
色じかけじゃなく、
っていうか色じかけなしで、刀で決着つけるところもカッコいい。
やってることは殺し屋でも、心は少年というか、けして「女」じゃない。
見た目は清純な娘なのに中身は男っていうのがおもしろい。

たとえば仲間が斬られると、あずみは必ず傷口を見るんだけど、
一目で「助からない」とわかると悔しそうに唇を噛みしめる。
その判断力のすばやさが「男」だと思う。
そして息途絶えるのをわかっていながら、そう思わせない最後の言葉をかける。

女なら、たとえ助からないとわかっていてもあきらめないし、
生き延びるための手当てをしたくなるもの。
「助からない」といわれても、
我が子を助けるためなら母親は、自分の命だって差し出すでしょう。
あずみがそれをしたら簡単に連載が終了してしまうので、やっちゃいけません。(^^;

だから坂本竜馬を好きになっても、
抱かれそうになっても、
すんでのところでジャマが入っても、やっぱりな〜と思ってしまう。
あずみが「女」になってしまうと、刺客でいられなくなってしまうような気がする。
あれだけ一本気なキャラが男に惚れたら、まっすぐいくでしょう?

小山ゆうが描く坂本竜馬は、いろんな意味で汚染されてない。
「抱いてください!!」とあずみから告白されて、
男に慣れてないと気づいても、
「ラッキー♪ 初モノいただいちゃう〜」みたいなノリにはならない。
そういったイヤらしい、俗物的じゃないところが、あずみと共通してる。

120510_1420~01_Ed.JPG

↑ このコマ読んで、相棒に聞いてみた。

「(昔の)宮沢りえのヌードは
 『きれい』とか『赤ちゃんみたい』とかいわれてたけど、
 『きれい』といわれるヌードと
 『エロい』といわれるヌードでは何が違うの?」


「そういう気持ちにさせるかどうか、ちゃう?」

ごもっともで。
愚問でした。m(_ _;)m
posted by 亀有夕子 at 14:47| Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月31日

あずみと竜馬


長年購読してきたスペリオールですが、最近はパッとしません。
「匠三代」(倉科遼/佐藤智一)がスタートした時は、
「おっ! 建築関係の漫画なんて新しい!
 しかも絵がうまくてオリジナリティがある!」

と食いついて読んだものですが、
サイバラさんの「画力対決」は、最近私の知らない漫画家ばかりでイマイチ笑えません。
絵はさすがにうまいけど、もんでんあきこの「雪人YUKITO」はどこか女性的。
男性キャラの描き分けは見事ですが、ハードボイルドになりきれなくて、殴り合いのシーンは迫力に欠けます。

そんなこんなで、ここ1ヶ月は購入しなかったスペリオール
だけど今週の「AZUMI」(小山ゆう)を読んで再購入。
これはおもしろい展開になりましたね。
あずみ竜馬に恋をした!?

120331_1226~01.JPG

第1章でも「あずみ」(全48巻)には、2度ほど男性に恋心を寄せる場面があります。
一度目は相手が弱気になって、あずみからの誘いを断り、その後で討ち死に。
二度目はあずみが、女としての人生を選ぶか、このまま刺客の人生を生きるかで葛藤します。
いずれもあずみのほうが男前すぎて、どの男性も恋仲まで至りませんでした。

しかし、しかしですよ。
今度はあの坂本竜馬です。
小山ゆうの代表作でもある、「お〜い!竜馬」(原作/武田鉄矢)坂本竜馬です。
これはおもしろい絡みになりましたねぇ。
精鋭の刺客であるあずみが、剣の達人の竜馬に恋をした!!

120331_1227~01.JPG

あずみ竜馬も、幼少の頃はそれほどでもなかった剣の腕。
腕を磨けば磨くほど、本来の天真爛漫な性格に影をさす。
共に追われる立場で、多くの仲間を失っている。
生き残れば生き残るほど、達人であるが故の孤独を背負って。

これまで男にうつつを抜かす暇もなかったあずみ
竜馬に今度は本気になりそうな展開。
竜馬の妻おりょうは、「AZUMI」でどんな動きをしてくれるのでしょうか。
おもしろすぎて買っちゃいますよ、スペリオール!!


posted by 亀有夕子 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月10日

「一条ゆかりの食生活」から乙女座を語ってみる


こちらのグルメ・エッセイは、乙女座生まれの一条ゆかりならでは。
料理のコツやおすすめレシピ、ダイエット知識などが簡潔&的確にまとめられていて、
おまけにオチ(起承転結)までついてる!(笑)
役に立って楽しく読める!
「さすが12星座一情報処理能力に長けてる乙女座だなぁ〜」と感心します。

「一条ゆかりの食生活 少女漫画家の煩悩キッチン」(2011年、集英社文庫)
一条ゆかりの食生活 少女漫画家の煩悩キッチン (集英社文庫 い 34-42) [文庫] / 一条 ゆかり (著); 集英社 (刊)


一条作品のコマ割には、乙女座特有の優れた情報処理能力が随所にみられます。
読んでると、ものすごくスッキリするんですよ。
一切の無駄がない!
たとえば漫画「プライド」の、
「音楽が俺たちを引き寄せて 音楽が俺たちを引き離す」など、
簡潔で印象に残るセリフまわしは、乙女座のなせる技。
蠍座は核心を突きますが、要点をまとめるのは乙女座です。
これだけ乙女座をフル活用してる少女漫画家は、他にいないんじゃないかと思うくらい。

料理上手で知られる一条ゆかりが紹介するのは、一人暮しでもすぐにおいしくできる秘訣。
なるほど!と思ったのは、著書ですすめられていたダシ3種。
「これと酒さえあれば汁物・煮物なんでもOK、
 天然ダシだし、ちょっと高いけど、
 すっごくもつから結局お得よ」

(↑このセリフ自体が簡潔&要点がまとまっていて、ホレボレするわぁ)

一条ゆかりオススメのダシ3種
ウェイパー

味覇(ウェイパー) 缶 250g / 廣記商行


料亭白だし
七福醸造 特選料亭白だし 360ml / 七福醸造

京風だしの素
京風だしの素 うすいろ 360ml / チョーコー醤油


私もこの冬、初めて濃縮白だし(にんべん)を買ってみましたが、使い勝手よかったですよ。
煮物もお吸い物も、お酒とみりんと醤油で調整すれば好みの味付けになります。
但しこうした濃縮だしは塩分が高いので、急ぎの時以外はできるだけ使わないようにしています。
干し椎茸のだしでおからさん(卯の花)たいたら、やっぱり味が全然違いましたもん。

posted by 亀有夕子 at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月17日

「ガラスの仮面」の元アシスタントが語る美内すずえ

「ガラスの仮面コミック・ファンブック」
個人的にはイチハ「劇団速水真澄」が笑えた

「ガラスの仮面」コミック・ファンブック (花とゆめCOMICS) [コミック] / 美内 すずえ (著); 白泉社 (刊)

「ガラスの仮面」の元アシスタント(漫画家)たちによるトリビュート・ページがおもしろかったです。
う〜ん美内すずえって、不思議ちゃんワールド全開な人ですね(笑)。

たまたま飼い猫が気になって帰宅してみたら、ストーブから出火するところだったとか、
逆方向の電車に乗ってしまい、導かれるように入った建物で一枚の絵を見てたらストーリーが生まれたとか(by くらもちふさこ)
おまけに霊体験が豊富で、
仕事が明けると美内すずえを囲んで「ほんとにあった怖い話」大会(by 酒井美羽)
巧みな話術で、恐怖体験から編集の悪口まで聴衆をぐいぐい引き込む名調子(by 青池保子)
どんなスタッフも口を揃えていうのは、
「幽霊よりも妖怪よりも、一番怖いのは美内先生だとか(笑)。

各漫画家が語る美内すずえ像は、かなり内容が重複してます!(皆同じようなこと書いてる!)
ということは、事実なんでしょうね。
他にも「ネームができてからの集中力がハンパなく、原稿を上げるのが早い」そうです。

初めて私が「ガラスの仮面」を読んだのは小学生の時。
クラスで何度もまわし読みしました。
お目々キラキラの少女漫画が男子からバカにされてた時代でも、「ガラスの仮面」は別。
ひとたび読めば、すぐに「続きが読みたい!」と中毒者が続出。
なんでしょうね、あの惹きこませるストーリー展開は。
おまけに登場人物がどんどん魅力的になっていく。

たとえば亜弓さん。
はじめは典型的な少女漫画のライバル役でした。
美人で金持ちで優秀で、ちょっと意地悪なプライドの高いお嬢様は少女漫画のお約束。
だけど亜弓さんはちょっと違います。
罠によってマヤが芸能界から追放されたと知り、舞台の上で復讐するんですよね。
しかも亜弓さんがずっと拒否していた、親の七光りを初めて使って舞台「吸血鬼カーミラ」に出演。
才色兼備の亜弓さんならいくらでも主役を張れるのに、あえて準主役の吸血鬼役に挑みます。
天才役者のマヤを踏み台にしてのしあがった乙部のりえが、
二番煎じの芝居でしかないと知った時の、亜弓さんのコワさときたらもう。
「どの程度の役者かと思ったら」
「同じ演技者の風上にもおけない」って、マジで吸血鬼よりコワかったです。(^^;

乙部のりえに圧倒的な存在感と演技力でその差を見せつけた亜弓さんは、後で北島マヤに宣戦布告。
正確なセリフは覚えてませんが、
「必ず戻ってきなさい!!」
「そしてこの私と勝負するのよ!!」

私の友達もあの章で「カッコいい!」と亜弓さんのファンになってました。
これでマヤはもう、おいしいとこどり≠ナきない主人公になってしまいました。(^^;
マヤを影で応援する速水真澄(とその義父)もそうですが、
描き続けていくうちに主要キャラクターの魅力を引き出し、登場人物を善悪で区別しなくなっていくので、一層ストーリーに幅が出てきます。

そんなストーリーテラー美内すずえは、ネームに時間をかけるため、しばしば行方不明になることもあったとか。
挙句の果てには、連載時と単行本の描き下ろしで内容が異なるなど、
ストーリーにこだわった結果迷走?することもあるのですが、
それでも「ガラスの仮面」はおもしろいから読んでしまう!

posted by 亀有夕子 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする