2010年12月14日

村上たかし「ナマケモノが見てた」

ナマケモノが見てた 1 (集英社文庫―コミック版) [文庫] / 村上 たかし (著); 集英社 (刊)
このマンガ、大好きだったんです。
学生時代、ヤングジャンプ読んでた友達からすすめられたマンガ。
「ナマケモノが見てた」に登場するアニマル・キャラクターが全部個性的でおかしくて。
特に超ビンボーなアライグマ家族と夢見るオオサンショウウオの平吉くんがお気に入りでした。

たぶんこの人のノリが関西独特なんですよ。
こういうバカバカしいネタ、よく男子が話してたなぁ〜って思いますもん。
滅多にウケない相棒(近畿圏出身)に1ページ読ませたら、ニヤリと笑ってましたから。

↓ 母親の浮気を発見した娘(フンコロガシ)の、「不潔よーっ!!」がウケる〜(笑)
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村上たかしといえば、今年映画化が決定した「星守る犬」ですね。
ワンコ飼ってる人は必読です。
ジ〜ンとくるマンガもお笑いも描けるなんて幅が広い!
星守る犬 [単行本] / 村上 たかし (著); 双葉社 (刊)

posted by 亀有夕子 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月30日

そういう時期

ほんとにあった怖い話 2010年 11月号 [雑誌]

ほんとにあった怖い話 2010年 11月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/09/24
  • メディア: 雑誌


今月号で休刊となる「ほんとにあった怖い話」
出版社が変わってから落ち着かないですね。
↓同誌の廃刊になった単行本が再刊されたけど、また廃刊になりそう↓
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ひとみ翔の霊感お嬢★視っちゃんシリーズ「絆の声」より。
ベテラン霊能者・寺尾玲子氏と視っちゃんの出会いのシーンです。

それまでは、 「自分の力が及ぶ範囲」を自覚できた視っちゃん
「危ないと思ったら避けることができた」のに、その相談は回避できず、
視っちゃん自身に降りかかる霊障。

「ほんとうに霊感があるかどうかも信じられなくなってしまって、
今までのは自分の妄想で、バカげた思い上がりだったのかと・・・」

そんな視っちゃんに、玲子さんはいいます。

「あるのよ、そういう時期が。
自分の力に疑問を持つことは必要で大事な時期なのよ。」


これ、すごく深い言葉です。
霊能者に限らず、そういう時期ってあると思います。
もし玲子さんが教えられたわけでもなく、自分で気づいたのなら、
視っちゃんの状況が手に取るようにわかるはず。

私も(視っちゃんのように)自分の力を信じられなくなってしまった人を知っています。
すっかり自信喪失して、端からみればあまりいい状況ではないけれど、
玲子さんのいうとおり本人にとっては必要で大事な時期なのかもしれません。
自分の力を過信してヤクザみたいな霊能者になる人もいるけれど、
そっちへいったらあなたの持ち味が台無しになるでしょという時に
足止めさせる時期があるのかな、とも思います。

のちに視っちゃん「封印の剣」(コミックス)玲子さんのことを
「空手の有段者について教わってるみたい」と語っています。
「最初は見よう見真似でも、
実践してそのカタの意味がひとつひとつわかってくる感じ」
といいながら、
「玲子さんのやり方が合ってるみたい」と喜ぶ視っちゃん。
玲子さんも嬉しいんじゃないかなぁ。
同じ感覚で語れる相手がいるのといないのでは、人生まったく変わってきます。
そんなふうに語れる相手は大勢いなくてもよくて、むしろ少ないほうが安定しやすいもの。

絆の声 霊感お嬢★天宮視子シリーズ (HONKOWAコミックス) [コミック] / ひとみ翔 (著); 朝日新聞出版 (刊)
posted by 亀有夕子 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月13日

キャンディ・キャンディのイラスト集

実家にあった「キャンディ・キャンディ」のイラスト集
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1976年当時で480円だった代物。
今だと廃刊に伴うプレミア価格で、
20,000円〜30,000円くらいの値うちがあるけど売るもんか。



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posted by 亀有夕子 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月10日

吉野弘「夕焼け」


吉野弘詩集 奈々子に (豊かなことば 現代日本の詩 6)

吉野弘詩集 奈々子に (豊かなことば 現代日本の詩 6)

  • 作者: 吉野 弘
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 2009/12/19
  • メディア: 単行本


中学1年の国語の自習時間でした。
問題集を解いていたら、吉野弘さんの詩(「夕焼け」)でどうしても正解できない設問がありました。

「三度目にとしよりが目の前に立った時、どうして娘は席を譲らなかったのでしょうか」

私なら恥ずかしくてやめると思います。
満員電車で、みんな知らんぷりしてるのに、自分だけ何度も席を譲っていたら、恥ずかしくてやめます。


だけどそれは不正解。
何度も何度も考え直して、結局わからなくて、友達に答えをみせてもらいました。
答えはあっけないほど単純でした。

「すわりたかったから」

そんな解答でいいんだと拍子抜けしたのを覚えています。
思い出すと当時の私は「夕焼け」みたいにキリのないことをしていました。


夕焼け

いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさと としよりが坐った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。

娘は坐った。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
又立って
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘は坐った。

二度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
可哀想に
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッと噛んで
身体をこわばらせて――――。

僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。

やさしい心の持主は
いつでもどこでも
われにあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。

やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持で
美しい夕焼けも見ないで。

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posted by 亀有夕子 at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月08日

吉野弘「祝婚歌」

吉野弘詩集 奈々子に (豊かなことば 現代日本の詩 6)

吉野弘詩集 奈々子に (豊かなことば 現代日本の詩 6)

  • 作者: 吉野 弘
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 2009/12/19
  • メディア: 単行本



初めて吉野弘さんの詩に触れたのは、中学時代の現国の教科書から。
私の解釈と問題集の模範解答が全く違っていて、何度も再提出させられた記憶があります。
詩の読解は得意なほうだったので、忘れられない出来事でした。
10年くらい前、文具店のポストカードコーナーで「祝婚歌」という詩を見つけました。
作者は吉野弘さんで、中学時代に習った「夕焼け」を思い出させる内容でした。
この人の詩の世界観が好きです。
調べてみたところ著作権云々にこだわらない方だそうで、とてもいい作品だから紹介したいと思います。

祝婚歌
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいてるほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとか
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい


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posted by 亀有夕子 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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