2012年07月07日

レバ刺しこんにゃくと映画「私が、生きる肌」(※ネタバレあり)


こんにゃくのレバ刺しを食べてみました。
みためだけがレバ刺し。
中身は全然ちがう。
当然だけど、貴重な鉄分の味がしない。

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「南極2号で性処理したようなガッカリ感や」といったら、
「それは男の発想や!」と相棒からツッコミがはいりました。(^^;
今はラ○ド○ルとかいって、みためも進化してるみたいだけど率直な疑問。
人形でいいんですか?(^^;

そういえば先月、「私が、生きる肌」という映画をみたのですが、あれも不可解でした。
亡き妻と生き写しというだけで、中身は別の人間なのに、あそこまで執着できるものかと。
執着しすぎてタブーな領域までいってしまう研究者。
もはやいい人なのか悪い人なのか、愛情なのかエゴなのかわからなくなるほど。
妻の治療がきっかけではじまった研究が、探究心のあまり暴走してしまう。
妻を愛しているのか研究成果を喜んでいるのか区別がつかない。

ムリヤリ研究対象にしてしまうのだから、結局はエゴなんでしょうね。
ただそうなっていく過程があまりにも不憫で、ストーリー展開に違和感はまったくありませんでした。
その点でいえば満足できるサスペンス映画です。

まるで化粧品会社のキャッチコピーみたい。 映画「私が、生きる肌」

研究者役のアントニオ・バンデラスいわく、
「ロベルはベラでなく、自分の“作品”を愛したんだ」(パンフレットより)
それじゃ区別もつかなくなるよね。



映画としてはおもしろいトリック。
だけど現実に置き換えてみたらコワイですね。
ま・それがサスペンスですから。
サスペンス映画をネタバレしてしまうと面白くないのでこのへんにしておきますが、
殺したいくらい自分を憎んでいる人でも、みためが好みなら男性は平気なのかなぁ?
そこが不思議でした。

こんにゃくのレバ刺しは私に殺意など抱いてませんが、
攻撃してくる生き物(猪)でも、それがグルメなら捕まえて食べたくなる?
ぼたん鍋はおいしいもんね。
それって殺るか殺られるかだね。
だとしたら「私が、生きる肌」は常に決闘している仮面夫婦だね。

レバ刺し愛しさにみためで買ってしまったけど、中身が違えば別物。
私はキライじゃないけど、レバ刺しほど好きにはならないです。
精進料理に使うにはいいんじゃないかな。

posted by 亀有夕子 at 13:46| Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月04日

「ALWAYS 3丁目の夕日’64」をみてきました(※ネタバレあり)

先月、「ALWAYS 3丁目の夕日’64」をみてきました。
真っ先に思ったのは、小雪の表情がイキイキしてる!」でした。
小雪にしてはめずらしく、番宣でもリラックスした笑顔。



女優としてブレイクする前から小雪さんは肌がきれい!」と雑誌で評判でしたが、なぜかSKU(マックスファクター)のポスターではいつも能面。
もしかすると(化粧品広告にありがちな)クールなキメ顔が苦手なのかもしれないけど、
化粧品会社の広告に抜擢されるなんて女優のステイタスのひとつなのに、
私には「メイクを楽しんでいないような表情」に見受けられました。

肌がきれいな理由も特に心がけてなくて、
「母が身体にいいって玄米食を昔から出してくれていたんです」と答えていたことから、
美の象徴として取り上げられることに「違和感」があるのかな?
なろうとしてなったわけじゃない事柄に、理由も秘訣もありませんからね。
「オーラの泉」でゲスト出演した時も、「あまりピンとこなくて・・・」と話していた小雪
映画「ラストサムライ」でハリウッド進出するなど、快進撃をつづけても、当時の小雪は実感できなかったそうです。
(ちなみに番組内で美輪明宏さんが「苦労して手に入れてないからよ」と答えていました)

3作目の「ALWAYS」では、茶川の奥さん・ヒロミ役を演じる小雪。
ちょうどプライベートの懐妊時期と妊婦役が重なって、「違和感」なく演じることができたんでしょうね。

シリーズものになると、どうしてもパターン化されたり、
キャストやスタッフの馴れ合い感がでてくるものですが、
「ALWAYS」にはそういったものがありませんでした。
むしろ3作目もよかった。
ずっとよかった。
吉岡秀隆「泣いちゃったんですよね、台本読んで」
堤真一「(3丁目シリーズで)一番好きかもしれない」というのも頷けます。
このまま続編をみたくなる映画です。


みどころは、なんといっても淳之介の巣立ちとその才能発揮ぶり。
養父である小説家の茶川さんを追い越してしまうんですね。
だけど育ててくれた恩があるから、「東大受験より小説を書きたい」とはいえない。
1964年といえばまだまだ学歴社会。
1作目の「ALWAYS」では、出世していないのを理由に、
東大の同窓会で見下されてしまう茶川竜之介

「俺のこと見てきただろ!?
 みじめな思いをするんだぞ!!」


だけど淳之介が見てきたのはそこじゃないんです。

「おじちゃんは、
 どんなにみじめな目にあっても小説を捨てなかった!!」


そう、「血」ではなく「小説」でつながっている二人にとって、「小説」とはイコール「淳之介」のことなんです。
2作目では芥川賞をとれなかった茶川
淳之介の実父からバカにされても、茶川は小説を、淳之介を捨てなかった。
そこを淳之介は見てるんです。
茶川のセコイところじゃなくて、懐の深いところを。
ただのガリ勉じゃなくて聡明な子だからわかってしまうんです。

「勘違いするなよ。
 すぐにお前を叩き潰すからな!」


手放したくない息子・・・たとえ血のつながりがなくても・・・を自分から手放すとき。
百獣の王じゃないのに、千尋の谷へ突き落とす。
もっと淳之介を伸ばすために。
もう一度茶川が這い上がるために。

「おじちゃんの気持ち、わかってますから!!」

二人にとってその別れは必然。
いつかふたたび「父子」になるための巣立ち。
一人前の小説家になるための・・・。

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posted by 亀有夕子 at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月14日

「一枚のハガキ」をリリオホールでみてきました(※ネタバレあり)

去年の秋にMOVIX 亀有で上映していた「一枚のハガキ」。
日本映画最高齢の監督が撮った作品。(今、100才ですって!)
これ、すごくみたかったんだけど時機を逃してしまいました。
そしたら今日は亀有駅前で上映会。
いざ、リリオホールへ!!

新藤監督が自ら召集されたエピソードを題材に映画化

召集されたものの、くじ引きで前途を決められ、戦場へ向かわず終戦を迎えた啓太。
友子の夫は戦死、その弟と再婚するも戦死。
そのショックで義父母が後を追うように亡くなる。
一人になった友子の家を訪ね、一枚のハガキを手に、戦友の遺言を伝える啓太。


「今日はお祭りですが
 あなたがいらっしゃらないので
 何の風情もありません」


戦争で風情を失った未亡人・友子を演じるのは大竹しのぶ。
この人の、なりふりかまわず役になりきる演技が好きです。
デビュー当時の映画「青春の門」から変わってませんね。
信介を追いかけて懸命に走りだすシーンでは、織江の一途さが伝わってきました。
「あゝ野麦峠」では蚕のまゆを抱えて転倒するシーンがありますが、
アレ、まともに転んでます。


今回の友子役では、戦争未亡人になっても誇りを失わない、気丈な嫁を熱演。
次々と家族に先立たれ、水も電気も通っていない古い家屋に一人暮らし。
それでも言い寄る村の男には、
「あんたの世話にはならん!」と一喝します。
「これは真心なんじゃ」と詭弁をふるわれた友子は
「妾になれゆうんか!?」と鬼気迫る目で睨み返します。
このくらいズバッといわなきゃね。

それでいて、亡き夫の戦友が訪ねてくると、精一杯のおもてなし。
花嫁衣裳を売り、米と酒を買い、川から水を汲んで湯を沸かします。
これがかつてみられた日本の光景なんだなぁと思いました。
夫の戦友をかついで看病するシーンでは、
「おおーっ」とリリオホール中に歓声が沸きあがりました。(^^;
女ひとりで生きてきた、戦争未亡人のたくましさですね。

そして豊川悦司ふんする啓太役。
戦争が終わり、せっかく家へ戻ってきたら、誰もいなくてフンだりケッたり。
蓋を開ければ留守中に、妻と父親がデキて失踪。
それでも別れ際の、啓太の捨て台詞が男らしい。
「親父を捨てたら殺すぞっ!!」
この一言で、カッコ悪い目にあった啓太がカッコよく見えました。
これこそがサイバラさんのいわんとする、
負けの美学=i「この世でいちばん大事な『カネ』の話」より)ですね。
(西原マンガでは「負け」を「笑い」に変換するのが鉄則ですが)
この世でいちばん大事な「カネ」の話(新装版) [単行本] / 西原理恵子 (著); ユーメイド (刊)

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posted by 亀有夕子 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月09日

「こち亀 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!」をみてきました


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8月6日に公開された、香取慎吾主演の「こち亀」映画。
地元のアリオ亀有は大体的な宣伝で、夏は「こち亀」一色でした。
親子連れの多い夏休みのアリオでみる気がしなかった為、私はやっと先月に行ってきました。
上映終了前日の「こち亀」はガラガラで、快適でしたよ(笑)。

さて、内容はというと。
正直いって、亀有で撮影されてなかったら観てませんでした(笑)。
平田満が緑のおじさん?をしていた曳船川親水公園や、
香取くんが自転車で練り走った?亀有の商店街。
この映画のために作られた、亀有駅北口公園の派出所(今はない)。



日頃からよく知ってる場所が映画に出てる!というだけで、
それだけで食い入るように見てました


いつもエンドロールはみないでサッサと退場してしまうのですが、今回は特別。
最後まできっちりみましたとも、ええ。
だって、亀有の商店街のお店の人達が映っていたから!
日立湯でよくお会いする、北口のお肉屋さんも映ってた!


こち亀・映画の撮影は、震災前だったんですよね。
震災で亀有の商店街もずいぶん変わりました。
映画には映ってるけど、今はもうないっていうお店がいくつかあって。
ゆうろーどの喜多家とか、カレー屋のムルタンとか。
震災直後はゴーストタウンのように商店街の人通りが減って
食材が手に入らなくなってやむをえず閉店とか、いろいろ。


あえて感想をいえば、「こち亀」のキャスティングはもうしょうがないのかな?と。
SMAPの中でも香取くんは、大人から子どもまで支持されやすいキャラ(オッハ〜♪)。
だけど私のイメージでは香取慎吾くんじゃない。
少なくともジャニーズじゃない。
事務所の力で主役が決まるのだろうけど、ジャニーズの看板がすでに両さんのイメージを遠ざけてます。

プライベートで酔っ払って全裸になるとか、
交通違反で逃げるとか、
そのくらいの前科があればちょうどいいんだけど(^^;、香取くんはクリーンなイメージが強すぎる。

両さんは万人ウケしながらも汚れ役というか、イケてない部分があってこその両さん。
香取くんが孫悟空役をした「西遊記」のリメイク版もそうだったけど、もっと粗野なイメージがほしい!
破天荒を演じるのでなく、
もとから役者の中に備わっているものを引き出すような感じで演じてほしい!

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ラベル:こち亀 映画
posted by 亀有夕子 at 11:04| Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

「水の女」と「やさしい気持ち」

水の女 [DVD] / 小川眞由美, 菅野よう子, 頭師佳孝, 浅野忠信, 塩見三省 (出演); 杉森秀則 (監督)

「水の女」(2002年)で撮影された銭湯は、東京・大田区の明神湯(外観)と、墨田区の長生湯(内覧)。
残念ながら長生湯は、2004年に廃業されたようですが、取り壊し中の画像だけ見つけることができました。
こちらをクリック

ラストの落雷シーンとこの画像(煙突)の風景が重なります。(ここで撮ったのかな?)
長生湯は老朽化が激しかったそうですが、映画にするならうってつけ。
中途半端に古い建物より、徹底的に古いほうが絵になりますからね。

映画そのものは、これといって目立った起承転結はありません。
身寄りのない男と女ができてしまうストーリー
ただ映像が美しい!
日本の自然や銭湯文化を風情たっぷりに描いています。


火をみて自分をコントロールできなくなる、放火魔役の浅野忠信
実は2002年の私の初夢が浅野忠信でした(笑)。
あの無精髭でアウトローな感じがいいと思ってたんでしょうね。
そんな個性的な浅野忠信が、個性的な女性歌手・CHARAと結婚していたとは!

昔、CHARAの「やさしい気持ち」(1997年)が好きで、よく聴いてました。
「やさしい気持ち」こちらをクリック

でも当時の私は、自分の中でいい加減な男・撲滅運動≠展開していたため、
この歌詞がどうしても引っかかって、封印していたのでした。

♪ そう いい加減な男が あなたの理想だとしても
 この愛が自由を壊すって?
 でも勝手だってしからないで


「いい加減な男を理想としているヤツに、愛を求めてはいけない!!」と、ずっと感情移入できなかった曲でした。
だけど最近、相棒が祝詞(のりと)のようなうめき声を発するので、
何いってるのかたずねてみたら、CHARAの「やさしい気持ち」を歌っていたらしい。(全然わからなかった!)

いつのまにいい加減な男・撲滅運動≠ェどうでもよくなったのか、
カラオケで「やさしい気持ち」を歌ってみたら、あらためていい曲じゃないか!
おまけにこの曲が、浅野忠信のことを歌っているのかな・・・と思ったら、すごくイメージできる!
浅野忠信いいかげんな男っぽい!!(笑)

どうやら、自分もいい加減な人間になってみると、いい加減な男に腹が立たなくなるみたいです。
(そーいう男を愛せるかどうかはまた別の話だけど)
自分がアウトローになれば、免疫がつくのか、度外視して同じタイプの男性に憧れることもない・・・
って私、いつからアウトローになったの?

posted by 亀有夕子 at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(映画) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする