2010年07月17日

決別

某駅前にあったプラネタリウム
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先週「ゲストハウスに入る前」をアップした後、ベッドの敷パッドが破れてしまいました。
すご〜く安物の敷パッドだったんですけど。
それこそゲストハウスに入る前、某駅前のディスカウント・ショップで買った間に合わせのシロモノ。
ないよりあったほうがいい程度の。

何度も買い換えようとしたけれど、夏は裏地・冬は表生地で頑張れば年中使えることが判明。
洗濯しやすいのもあって、ずっと愛用していました。
年初めにポータブルテレビを液晶テレビに換えて、物干しハンガーも今日ついに壊れてしまい、あの頃購入したものはこれで全部なくなったかな。

駅前のヨーカドーへ行けば、ちょうど欲しいサイズの敷パッドが。
夏は涼しくて冬は温かい素材。
しかも1.500円引きで残り1点。
なんだかひと区切りついたような気分。
今こうして全く違う状況にいる自分が不思議なくらい、時の流れを感じます。
posted by 亀有夕子 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲストハウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月06日

ゲストハウスに入る前

知人が言った。
「川とか池とか、水のあるところがいいですよ。
 人情のあるところがいい。
 埼玉や千葉方面の人は横浜と全然ちがうから、そっちのほうがいいですよ。」

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ルームシェアしてた頃の話。
横浜の某駅から徒歩2分のマンション(3K)を、3人で共有していました。
オーナーはすぐ近くのマンションに住む20代後半〜30代前半の男性。
たまたまオーナーの住むマンション(ルームシェア兼用)も空きが出て、そちらをすすめられましたが、「日当たりを重視したい」といって断りました。
本音のところは、
(男性オーナーとひとつ屋根の下で暮したら、気ィつこうてかなわんわ!!)です。

そう思っていたら案の定、頻繁にオーナーから電話がきて雑用を頼まれることになってしまいました。
しかも金銭内容で。
「家賃を回収してほしい」というけれど、一番新しいルームメイトの私が古株の住人から現金を預かるなんて、容易にトラブルが予測できます。
学生時代に、何度訪問しても留守だった(居留守を使われた)集金のアルバイトを思い出してしまいました。

すぐそういう役回りになる自分がすごくイヤだったので、私はなんだかんだ理由をつけて断っていました。
するとオーナーから送られてきた、恨みがましい呪いのメール。
「ちゃんと説明してください」云々、ああだこうだと書いてありました。
全部読んだら命を取られてしまいそうだったので(恐怖新聞か!?)、もちろんソッコー削除です。
まったくワケのわからないオーナーです。

すると1週間もしないうちにルームメイトの男性が出て行くことになりました。
その男性は美容師で、退居する前日にいろんなことを話してくれました。
要約すると、「ここのオーナーはメチャクチャだ」です。

ルームシェアで共有している冷蔵庫や洗濯機、大型テレビはすべてその男性が購入したものなのだそうです。
今まで善意で提供してきたけれど、オーナーがあまりにも無茶な運営をするのでイヤ気がさしたと言います。
いろんなことを要求してきては、おかしなメールを送りつけてくるそうです。
その男性に、
「読んだら寿命が縮まりそうなメールでしょ?」とたずねたら、笑いながらうなづいていました。

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posted by 亀有夕子 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲストハウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月03日

おうちで漫才

ゲストハウスでお皿を洗っていたら、調味料が落ちてきた。
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その時、隣で料理していたのが今の相棒。
調味料の小瓶を拾い、黙ってお皿を洗いつづける私。
するとまた調味料が落ちてくる。
元の位置に戻したら、また落ちてくる。
もの静かな相棒が振り向いて私につぶやいた。



「・・・・・天丼? 」



(※天丼とは同じギャグやボケを2回繰り返すことによって笑いをとる手法。
由来は、天丼に海老が2本乗っているところから。)



普段無口なくせに、絶妙のタイミングでキレのいいツッコミを入れやがる。
何を隠そう、私は天然ボケ。
ツッコミがなければただのどアホになってしまう。

天然ボケは、引き出す人がいてはじめて生かされる。
あまり知られていないことだが、私は身近な人を笑わせるのが好きだ。
掛け合いができる相手を見つけると、意図してボケはじめる。
ポーカーフェイスな人ほど笑わせることに生きがいを感じる。
そういう意味で相棒は恰好の標的。

十八番はにらめっこ。
私の笑いの師匠は実の弟だが、その弟が降参するほど鉄板の顔がある。
相棒もすぐにギブアップ。
おそらく普段のイメージとあまりにもギャップがありすぎて、おかしくなるのだと思う。

「職場でもやればいいのに」とあきれるように言われるが、このキャラクターは公に披露できるものじゃない。
おうちでやるから、おうちが楽しくなっていい。
posted by 亀有夕子 at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲストハウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月22日

ゲストハウスの仲間たち

ゲストハウスに住んでいた頃、
留学生の朴さん(仮名)が居酒屋でバイトしていた。


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「朴のバイト先へ行こう」と誘われ、巣鴨まで。
ワーホリ帰りの飯野さんが友達を呼び、沖縄料理で酒盛りとなった。

飯野さんの留学仲間は、TOEICで998点を獲得した山崎くん。
「働きたくない」が口癖で、そのくせ報道ニュースを英訳している面白い人。
中学生の頃から辞書を丸暗記するほどの英語通。
「満点だと思ってた」と、TOEICスコア998を悔しがっていた。

それだけできる人だから求職すれば仕事はあるのに、バックパッカー。
一人でヨーロッパを渡り歩く行動力の持ち主。
きっと、決められた枠におさまりきれない人なんだと思う。
そういう人が自分の持ち場を見つけられたら、天才的な能力を発揮するんだろうな。
漫画「バンビ〜ノ!」の織田パティシエみたいに。


ゲストハウスに住んでいたのは、そんなふうに型にはめられたくない人たち。
名古屋の実家をとび出し、観光バスのガイドをしながら全国各地を行脚していた田中さん。
まだ20代、見た目はフツーの女の子なのに、どこにそんな行動力があるんだと感心してしまう。
浴室から現われた田中さんはおしゃれなバスローブ姿。

「これパチもんですよ、ホテルから持ってきたんです。」

パチもんのスリッパはいて笑っていた。
家から出たら、女の子だってたくましくなる。

「お母さんは卑怯なの。
『そんなことして私が死んだらどうするの』って泣くけど、
死をチラつかせて子どもの気を引こうとするなんて、やり方がきたなすぎる!」

これだけ自尊心の強い娘だと、母親のペットになれないだろうな。
心配する気持ちはわかるけど、たぶんそばにいてほしいだけ。
別れ際に死をチラつかせても、よりを戻す男はいない。
そこで情にほだされたらダメ男。
娘だってわかっている。
ダメ女になりたくないから。


ワーホリ帰りの飯野さんも、必要にして自立を迫られた女性。
母親は既に他界。
「弟が結婚して実家で同居してるから」
そういって自分の居場所を探していた。
大企業の仕事をやめて。


就職活動していた大石さん。
穏やかな口調の紳士だけど、いきさつはかなり壮絶。
障害者になって生活保護を受けたら、病院での扱われ方が露骨だったという。
「生活保護か」・・・そんな目で見られてしまう。
「このままじゃいけない」とリハビリに力を入れ、車椅子の生活から社会復帰。
大検を取り、堅実に生きていた。


それまで私が見てきたのは、出張先の海外で脅えたり、決められた生活で安心する人々。
親の言いつけを守るアットホームなカプセル家族。
女の子は県外不出、一人暮らしなんてもってのほか。

大石さんのように障害を克服するのは稀なケースだろうけど、障害者の話を聞いて、どうして疲れてしまうのかわかった。
今を生きようとしないで、不幸な話でつながろうとする。

「そう、あなたは辛い思いをしたのね。 それで今は何をしてるの?」

とどのつまりは、そこだと思う。


海外生活を楽しんで、既成の枠を突き抜けてしまう彼らは頼もしく思えた。
まったくお酒は飲まない私が、その日はおかわり。
「これなら酔ってもいいや」と思えるくらい、楽しい飲み会だった。

自分の持ち場がここじゃないとわかっているから、みんな探すしかなかった。
荒削りな個性が突出したり、特殊すぎて馴染めなかったりで、他人に理解を求めるよりも自分自身が理解者になるしかなかった。

「なにか違うな」

そう感じているのに惰性で生きてたら、自分の居場所がわからなくなる。
ここじゃないどこかは日常の外側にある。


posted by 亀有夕子 at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲストハウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする